タイ給食施設完成式典
2023年4月19日(水)
記事担当:吉川 敦
名古屋中村ライオンズクラブは2023年9月に開催CN50周年記念アクティビティとして、姉妹提携クラブ 松本中央ライオンズクラブ、台湾台北市明徳獅子会そして、CN40、45周年で共にアクティビティを行った、タイ国ドゥシットライオンズクラブ、そして今回アクティビティを行うタイ国タクシンスクサ・スクールへの食糧支援活動に共感した地元ライオンズのムアンチャットライオンズクラブ、チャンタブリライオンズクラブの6つのクラブにてLCIFの支援を通じ、食糧支援活動を行いました。
幼稚園児から小学生が通うタクシンスクサ・スクール、全校生徒366名中30%を超え100名以上の児童が医師から栄養失調と診断されていた。その原因は、地元の有志の寄付によって支えられているが不足した食料。屋根には穴があき、壁は養生用のボード、衛生面に問題のある厨房。我々はその問題を根本から解決する為、継続的な食糧支援が可能になるようなアクティビティとして行いました。
食糧不足解決の為、学校内にバナナの木100本、水耕栽培、魚やカエル、チェリー貝などの養殖所、野菜畑を造成し、継続的に食材が入手出来る環境を整えました。それにより児童が自らの手で育て、また食料育成、成長課程を観察、楽しみながら生産できる環境作り、それをサイクル化することにより食料問題解決への糸口としました。更に調理場を改修し衛生的に調理が出来るようにした。これにより学校で育成した食材を調理し食べることが出来る環境を作り上げました。このアクティビティによって在校生だけでなく、これから入園・入学してくる子供達も、空腹に苦しんだり栄養失調と診断されることなく、学校給食を楽しみにしてもらえるはずだと確信しております。
学校校長からは「学校と地域、保護者と生徒が一丸となってこの事業を継続していきます。そしてこれが、学習リソースのロールモデルになるように、教育機関と地域、保護者とも共有し、分かち合いたいと思います」との言葉を頂きました。この事業により受益者の数は今後の入学生徒数となり計り知れないものになると思います。
この活動を通じ、大勢の子供達の笑顔に触れられたことを大変うれしく思っている。国境を越えた6つのクラブが手を携えたことで、空腹を満たすだけでない大変有意義な青少年育成事業になったと感じています。